2018-01-10

Une Vie 女の一生

3連休中に岩波ホールでモーパッサン原作の映画「女の一生」を観ました。学生時代や20代の頃、たびたび岩波ホールへ行きましたが、最後に行ったのはいつか忘れてしまったほど久しぶりに行きました。「女の一生」の原題は、Une Vieで原題には女とは示されていないし、主人公ジャンヌの人生の途中で終わっているので、一生でもないのですが、フランス語の原題が英訳される際に、a women’s lifeとなっていて、日本でもこれが踏襲されたそうです。

学生時代にモーパッサンは何冊か読みましたが、モーパッサンはノルマンディー出身で、小説の舞台もノルマンディーだということに今回初めて気がつきました。

この映画、結婚、出産、夫の裏切り、親の死、などの出来事が、登場人物の台詞から語られるのではなく、映像として淡々と表現されていて、全体的に、悲しい出来事が多い中、美しいノルマンディーの自然やジャンヌ、その父、息子との幸せだったシーンが、フラッシュバックとして飛び込んできます。

最後にロザリ(使用人であり、夫の裏切りの相手で解雇されるが、一人になってしまったジャンヌの身の回りの世話をするために戻ってきた)の台詞、「人生ってのは、皆が思うほど良いものでも、悪いものでもないんですね」という言葉が印象的でした。

 

2018-01-10 | Posted in gallery, 日々のことNo Comments »