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ユネスコ世界遺産の都市 Le Havre(ル・アーブル)へ
美しい小さな村をあとにして、次に向かったのはLe Havre(ル・アーブル)でした。ル・アーブルは最初に滞在したオンフルールの対岸の都市で、オンフルールからノルマンディ橋(斜張橋、吊り橋で、日本の多々羅大橋と姉妹橋)を渡って行くことが出来ます。ル・アーブルは第二次世界大戦中、ドイツ軍に占領されていたため、連合国軍による爆撃で中心地街は廃墟となり、戦後、オーギュスト・ペレにより大規模な都市再建が行われ、ユネスコの世界遺産として登録されています。
対岸のオンフルールの古い町並みをは全く違う建物、整然と整備された道路を見ると、どれほどこの街が破壊されたのかと、、、。
ホテルにチェックインして、海のほうへ5分ぐらい歩き、アンドレ・マルロー美術館に行きました。この美術館は、作家アンドレ・マルロー(André Malraux)が文相時代にル・アーブル美術館をベースに、第二次世界大戦の深い傷跡の残るル・アーヴルの町に、文化センターを兼ねた美術館をオープンすることを決定したとのこと。パリやルーアン、オンフルールで訪れた美術館と違って、建物自体も大変モダンな建築となっていました。
寄贈、購入によって、マルロー美術館はフランス第二の印象派コレクションを有する美術館になったとのことです。ル・アーブルは、モネの「印象 – 日の出」誕生の街であり、マルロー美術館のすぐ近くがモネが描いた場所なのですが、あの絵の面影はありませんでした。
タイミングよく、ブーダン展が開催されていました。
この美術館では、ドラクロワ(Eugène Delacroix)、クールベ(Gustave Courbet)、ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)、モネ(Claude Monet)、ボナール(Pierre Bonnard)、シスレー(Alfred Sisley)、マルケ(Albert Marquet)、マティス(Henri Matisse)などの作品を観ることが出来ます。
ル・アーブルには2泊しました。宿泊したホテルはサン・ジョセフ教会のすぐ近くでした。この教会もオーギュスト・ペレによるもの。