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マチネの終わりに

去年の11月ぐらいから読み始めた本をつい先日ようやく読み終わりました。「大人の恋愛小説」と話題になっていた平野啓一郎さんの作品です。クラシックの天才ギタリストである男性と国際的に活躍するジャーナリストである女性(父親は外国人で有名な映画監督)が主人公なので、身の回りにいるような人達ではないのですが、そこが「大人の恋愛小説」として安心して読めたのかなと思いました。

背景として、戦争、PTSD、東日本大震災、音楽家としてのスランプ、父と娘、など様々なテーマが点在していることもあり、一文一文丁寧に大切に読んでいたら、とても時間がかかってしまいました。それに、クラシックのギタリストが主人公で、演奏するシーンがたくさん出てくるので、一曲一曲家にあるCDを聴いたり、ないものはYouTubeで検索したりしていたらよけい時間がかかってしまいました。そんなことをしていたら、なんとCDも出ていることがわかって、早速購入したのでした。

CDはこの小説の構想の段階からアドバイスをされていたという代表的クラシックギター奏者の福田進一さん演奏によるもの。

これから読む方もいらっしゃると思うので、あらすじ、感想は書きませんが、お読みになった方とひっそり感想などお話したいです。映画化も企画されているとのこと、出演者が決まる前に読まなくっちゃと思いました。出演者が決まってしまうと、そのイメージで読んでしまうし、声まで聞こえてしまうので。


2017-03-07 | Posted in gallery, 日々のことNo Comments » 
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