日々のこと

懐かしい風景

この週末は2月とは思えない暖かさ(暑いぐらい)で、「異常気象」という言葉を聞くとドキドキしてしまう私には歓迎される気候ではありませんでしたが、昨日は友人と会って楽しいおしゃべりをして、夕方家に向かう途中でふと実家に寄って帰ろうと思いました。

つい先ほどまで会っていた友人は、幼稚園と小学校の6年間同じクラスであったものの、その後ほとんど会うことはなく、15年ぐらい前から開催されるようになった小学校の同窓会で再会し、その後何回かの同窓会やその2次会、私の写真展に来てくれたりで、会う機会があったのですが、二人でゆっくり会ったのは昨日が初めてでした。空白の期間は全く問題にならず、お互いの近況、同級生のこと、母のことなどを話しつつ、そう長い時間ではありませんでしたがとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

同級生って面白いなと思ったのは、当たり前のことですが年齢が同じということ。学校を卒業してから全く別の社会で生きてきていても、同じ時代を生きてきているということ。その時その時で流行った音楽、映画、小説、言葉、実際に見聞きしてきた社会の出来事などが同じということはとても新鮮なことでした。

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そんなことを思いつつ歩いていたら、住宅地の上に広がる夕方の空が見えて、とても懐かしい気持ちになりました。私が生まれ育った土地は都内23区内のはずれのほうで、海も山も川も湖も工場なども何もない普通の住宅地であるので、「懐かしい風景」というものが特にないような場所です。でも、昨日この風景を見て、これが私にとっての懐かしい風景なのだと思いました。学校が終わると、校庭で遊んだり、友達の家に行ったり、近くの空き地(当時は結構空き地がありましたが、今はすべて住宅地になっています)で遊んだり。そして日が暮れはじめると、「また明日ね」と手を振りつつ各自家に向かう。そんな風景が浮かんできました。当時はピアノなどのお稽古ごとはありましたが、塾も一般的ではなかったのです。

実家の庭には赤紫色のクリスマスローズが咲いていました。

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2016-02-15 | Posted in 日々のことNo Comments » 
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