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90分待ちで「怖い絵展」へ

上野の森美術館で開催中の「怖い絵展」に行ってきました。興味がある展示は早めに行かないと行きそびれることが多くて、今までいくつもの貴重な展示を見逃してきました。今回もその気配濃厚でしたが、ようやく昨日行って来ました。10時半頃着いたのですが、平日にもかかわらずこの時点で90分待ち。チケットを買っていなかったら、断念したかもしれません。昨日は穏やかな気候でしたのでまだよかったのですが、お天気が悪かったら体調崩したことでしょう。冬の陽射しが上野公園内のまだ多少残っている木々の葉にあたってきらきらと輝いていました。

ようやく中に入れたものの、館内も大混雑で、絵を鑑賞する環境ではないと思いました。でもなんとかお目当ての絵を観ることが出来ましたが、もっとゆっくりとゆったりとした気持ちで鑑賞したかったです。

帰宅後、購入した図録を眺めながら、いくつかの絵に関連した本など読みました。展示は、「神話と聖書」、「悪魔、地獄、怪物」、「異界と幻視」、「現実」、「崇高の風景」、「歴史」と分類されていました。図録を見ると、もっとじっくりと観てくればよかったと思う絵もいくつかあり、もう一度行きたいぐらいですが、もう90分以上並ぶ元気はないなぁと思うのでした。

とても美しい色の幻想的なルドンの絵、オルフェウスの死。

キーツの詩で有名な「ディアナとエンデュミオン」

駅のポスターなどで毎日のように見た「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は目隠しをされているのに白いドレスを着たレディ・グレイが若くて美しくて、夏目漱石の「倫敦塔」に書かれた文章そのものでした。


2017-12-12 | Posted in gallery, 日々のことNo Comments » 
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