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霧雨の中、旧市街を歩く(オンフルール)
オンフルールに到着した日は月曜日でした。ガイドブックによると美術館は火曜日が休館日となっていたので、ランチの後(ランチのことはまた別途)、美術館に行くことにしました。オンフルールは小さな街なので、観光スポットは歩いて回れます。お天気は曇り空から霧雨へ。大雨は困るけれど、国内旅行であれ、海外旅行であれ、雨が気にならないのはなぜでしょう。もちろん大雨は困りますが。たぶん、雨によって、木々や街の建物などがより一層鮮やかな色に見え、周囲の音もとても静かになるからでしょう。霧雨ぐらいはどうってことありませんが、念のためお土産物屋さんで折りたたみ傘を買いました。これは旅の間結構使用する機会がありました。旧市街の街並み、石畳、雨が似合います。
まずは、ブーダン美術館へ。
モネはブーダンに屋外で絵を描くことを勧められたそうです。ブーダンはオンフルールで生まれ、ルアーブルに移り住んだそうです。この美術館はちょっと照明が暗いような気がしました。そして撮影禁止。私はここで観た作品からはあまりモネの師と感じられなくて、ルアーブルのマルロー美術館で観た作品のほうが素晴らしいと感じました。
次は、エリック・サティの家へ。
エリック・サティがオンフルールの出身だったとは今回の旅のためのガイドブックを見て初めて知りました。サティの音楽をはっきり認識したのは、学生時代に見た(名画座で!)ルイ・マル監督の「鬼火」という映画ででした。鬼火は今でも大好きな映画で、時々DVDを観ます。主演のモーリス・ロネ、モノクロの画面、サティの音楽が本当によく合っていて、今でもサティの曲が流れてくると、この映画のシーンが浮かびます。
印象派を巡る旅のはずが、フランス映画を巡る旅になりそうな気配がしました。
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