日々のこと

Une Vie 女の一生

3連休中に岩波ホールでモーパッサン原作の映画「女の一生」を観ました。学生時代や20代の頃、たびたび岩波ホールへ行きましたが、最後に行ったのはいつか忘れてしまったほど久しぶりに行きました。「女の一生」の原題は、Une Vieで原題には女とは示されていないし、主人公ジャンヌの人生の途中で終わっているので、一生でもないのですが、フランス語の原題が英訳される際に、a women’s lifeとなっていて、日本でもこれが踏襲されたそうです。

学生時代にモーパッサンは何冊か読みましたが、モーパッサンはノルマンディー出身で、小説の舞台もノルマンディーだということに今回初めて気がつきました。

この映画、結婚、出産、夫の裏切り、親の死、などの出来事が、登場人物の台詞から語られるのではなく、映像として淡々と表現されていて、全体的に、悲しい出来事が多い中、美しいノルマンディーの自然やジャンヌ、その父、息子との幸せだったシーンが、フラッシュバックとして飛び込んできます。

最後にロザリ(使用人であり、夫の裏切りの相手で解雇されるが、一人になってしまったジャンヌの身の回りの世話をするために戻ってきた)の台詞、「人生ってのは、皆が思うほど良いものでも、悪いものでもないんですね」という言葉が印象的でした。

 

2018-01-10 | Posted in gallery, 日々のことNo Comments » 

 

七草

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、春の七草。高校の古文の時間に春の七草と秋の七草を暗記させられました。スーパーでは七草粥セットが売っているのでとても便利です。昨日買い物に行ったら、洋風七草のセットを売っていたので、つい買ってしまいました。中身は、ルッコラ、カーボロネロ、イタリアンパセリ、カラシナ、スピナッチ、サラダかぶ、マスタードグリーン。作り方として、コンソメにお米を入れ形がなくなるまでことこと火にかけ、粗く切ったカブやハーブ類を加える、トマトを入れても良いということです。つまりはリゾットですね。お米を入れずにスープだけでも良い感じです。仕上げにオリーブオイルを垂らすと美味しいのではないかと思います。

これはこれで、身体によさそうです。

 

2018-01-07 | Posted in gallery, 日々のことNo Comments » 

 

新春の昭和記念公園

ジェームズを連れて昭和記念公園に行きました。公園内の何カ所からはお天気がよければ富士山を見ることが出来ます。

砂川口近くの花の丘(斜面にポピーやコスモスが咲くエリア)の裏手にある小さな展望台からの風景です。

よい香りがすると思ったら蝋梅でした。もう蝋梅の季節なのですね。

2018-01-04 | Posted in gallery, 日々のことNo Comments » 

 

「熊谷守一 生きるよろこび展」へ

新年2日目はお天気もよかったので、東京国立近代美術館へ、「没後40年熊谷守一 生きるよろこび展」に行ってきました。戌年なのに「猫」の絵を観てきました。明るい色彩と図案のような花や虫、鳥などの絵はかなり晩年の作品だということを初めて知りました。明るくユーモラスな作品は新年に観るのにふさわしい作品と思ったのですが、97年の長い人生には、貧困や家族の死など様々なことがあったということ、晩年の作風になるまでかなりいろいろな作風があったということなど知りました。95歳にしてなお「いつまでも生きていたい」と語ったとか。

(美術館のHPより)-> 

この作品、85歳の時の作品だとのこと。数々の作品の素晴らしさとともに、最期まで現役だったということが素晴らしいと感じました。

実は、今日は私の誕生日。お誕生日が嬉しいとかお祝いしてもらいたいとか思うような年齢ではないのですが、あちこちがたがきているものの、大きな病気もせずにまたお誕生日を迎えられたということに感謝して、また1年、元気で暮らしていけるように、頭も身体も鍛えなければと思いました。

 

2018-01-02 | Posted in gallery, 日々のことNo Comments » 

 

Bonne Année 2018

明けましておめでとうございます。

皆様にとって素晴らしい1年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

(おじぎしているつもりのジェームズ)

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

2018-01-01 | Posted in gallery, 日々のことNo Comments » 

 

良いお年を

2017年が終わろうとしています。今年は何をしていたのだろうと考え込んでしまうほど1年があっという間に過ぎてしまいました。11月12月と写真展を行えたことが唯一今年の出来事として語れることとなりました。日頃なかなか会えない方に会えたり、日々FacebookやInstagram、メールなどで交流のある方と実際に会ってゆっくりお話出来たりと、1ヶ月間とても楽しく、多くの刺激をいただきました。

愛犬ジェームズは来年15歳になります。昼間眠っている時間が増え、家の中で滑ったり、散歩中にぴょんと飛んだら着地に失敗したりと、今まで普通に出来たことが出来なくなってきたりしていますが、食欲旺盛、好奇心旺盛、とまだまだ元気で過ごせると思います。

1年間ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。良いお年をお迎え下さい。

 

 

2017-12-30 | Posted in gallery, 日々のことNo Comments » 

 

Joyeux Noël

Joyeux Noël

我が家のクリスマス、特にイベントはありませんでしたが、土曜日は小さなクリスマスケーキを2人と1匹で食べ、昨日は、NHKの「世界入りにくい居酒屋」という番組のノルマンディーで取り上げられたオンフルールのお店の名物料理「ノルマンディーのお宝煮」というのを作りました。豚のほほ肉を使うのですが、豚肩ロースの塊で代用。シードルで煮込むお料理です。詳しいレシピもないので、番組のHPの画像を見て、あとは経験と推測で自己流のお料理となりました。実物を食べたわけではないので、これが正解なのかも不明ですが、お肉も柔らかく、味もよかったです。忘れないうちにレシピを書いておかなくては。

 

 

2017-12-25 | Posted in gallery, 日々のことNo Comments » 

 

お礼 – 「ノルマンディー 旅の記憶」展

一ヶ月間にわたる「ノルマンディー 旅の記憶」展は本日をもちまして終了いたしました。期間中、多数の方にご来場いただきましてありがとうございました。お目にかかれなかった方には大変失礼いたしました。また何かの機会にお目にかかってお話出来ればと思っております。

何人かの方より、「ノルマンディーに行きたくなりました」、「ノルマンディーを旅している気分になりました」というメッセージをいただき、大変嬉しく思っております。

1年少し前にノルマンディーを旅して、今回思いがけず展示をすることになり、画像を選び作品作りをする過程で私自身ももう一度旅をしている気分を味わうことが出来ました。いろいろな意味でこの旅は特別な旅でしたので、このような形で記憶をまとめることが出来て個人的に大変有意義なことでした。いつかまたノルマンディーを旅したいと思います。

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ノルマンディーの写真を1枚1枚眺めながら旅の記憶をたどる。旅の記憶とともにずっとずっと昔に読んだ本、見た絵や映画、聞いた音楽などが蘇ってくる。同時にそれらについて語り合った人たちのことも。

旅の記憶はやがて薄らいでゆき、いくつかの記憶は失われるかもしれない。そして思い出となって多少美化され残るかもしれない。どういう形であれ、この瞬間、この地で見た風景、感じた匂い、聞こえた音、それらは紛れもなく、ここに存在したのだ。
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ありがとうございました。

2017-12-15 | Posted in gallery, 写真展, 日々のことNo Comments » 

 

90分待ちで「怖い絵展」へ

上野の森美術館で開催中の「怖い絵展」に行ってきました。興味がある展示は早めに行かないと行きそびれることが多くて、今までいくつもの貴重な展示を見逃してきました。今回もその気配濃厚でしたが、ようやく昨日行って来ました。10時半頃着いたのですが、平日にもかかわらずこの時点で90分待ち。チケットを買っていなかったら、断念したかもしれません。昨日は穏やかな気候でしたのでまだよかったのですが、お天気が悪かったら体調崩したことでしょう。冬の陽射しが上野公園内のまだ多少残っている木々の葉にあたってきらきらと輝いていました。

ようやく中に入れたものの、館内も大混雑で、絵を鑑賞する環境ではないと思いました。でもなんとかお目当ての絵を観ることが出来ましたが、もっとゆっくりとゆったりとした気持ちで鑑賞したかったです。

帰宅後、購入した図録を眺めながら、いくつかの絵に関連した本など読みました。展示は、「神話と聖書」、「悪魔、地獄、怪物」、「異界と幻視」、「現実」、「崇高の風景」、「歴史」と分類されていました。図録を見ると、もっとじっくりと観てくればよかったと思う絵もいくつかあり、もう一度行きたいぐらいですが、もう90分以上並ぶ元気はないなぁと思うのでした。

とても美しい色の幻想的なルドンの絵、オルフェウスの死。

キーツの詩で有名な「ディアナとエンデュミオン」

駅のポスターなどで毎日のように見た「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は目隠しをされているのに白いドレスを着たレディ・グレイが若くて美しくて、夏目漱石の「倫敦塔」に書かれた文章そのものでした。

2017-12-12 | Posted in gallery, 日々のことNo Comments » 

 

12月になりました。

2017年のカレンダーも最後の1枚となってしまいました。地球温暖化のせいか、いつのまにか12月は紅葉とクリスマスのイルミネーションを昼と夜の違いこそあれ、同時期に目にする月となってしまいました。

12月15日(金)まで、「ノルマンディー 旅の記憶」展を行っておりますので、何かと慌ただしい時期ですが、ご覧いただけると嬉しいです。

 

2017-12-02 | Posted in gallery, 日々のことNo Comments »